ようやく春めいてまいりましたね。
相変わらず感染症のことや材料資材不足のこと、世の中の情勢など気にしなくてはならないことがたくさんありますが、現場では日々やれることを精一杯やっています。
そして、家も売っています。
昨年秋に地鎮祭を終え、本来であれば昨年末には完工予定だったのですがウッドショックに巻きこまれた結果、木造部施工中途の状態で年を越すことになる羽目になってしまいました。それでは安全面でも品質面でも落ち着かないと判断し、年明けてから本格的に造っています。
真っ先に、自分で現地販売をしようとのぼり旗やらチラシやらをせっせと準備したのですが、社内から一斉に反対されてしまい今はただじっと売れるのを待っている状態です。
今回のこのプロジェクトは、間取りがスカッと納まった数少ない事例です。これまで色々な場面でプランニングに携わって来ましたが、なかなかここまで納まることはあまりありません。ですので自身の言葉で住んでくれる方にお伝えしたいと思っての現地販売計画だったのですが…。
昨秋から売りたい伝えたいともやもやしていていよいよ身体に悪いと思い、せめてブログで宣伝しようと決めました。秋口からの施工写真とともにご紹介いたします。
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簡素ですが地鎮祭は必須です。
最近では「根切」と言いますが私としては「根伐」です。切るという言葉は使わないと教わって育ちました。
昔はよく鎮めるのを忘れて、慌てて掘り返したことがありました。
地盤保証制度などの仕様により、必ず路床もランマー転圧します。(というよりヘルメット!)
続いて砕石の転圧。(やはりヘルメット!)
防湿シートの効果はあなどれません。
遠い昔、コストダウンと称して元請けから捨てコンを省かれたことがありました。おかげで墨出しに手間取り、通常の倍以上の時間がかかったことを思い出しました。捨ててはいけないコンクリートです。
その墨を頼りにしっかりと配筋します。
耐圧盤コンクリート。こちらもコストダウンで木ゴテ均しで終えることはよくありますが、金ゴテで仕上げないと後の作業に影響するのでしっかり仕上げています。
そうなんです。金ゴテで仕上げないと立上りの型枠がきちんと立たず、隙間が出来てコンクリートが漏れ出したりします。構造体としては影響はありませんが、いわゆる「汚い現場」になってしまいます。脱型後の写真をご覧ください。
立上りのコンクリートを打設します。アンカーボルトの固定が重要です。
型枠脱型。金ゴテで仕上げた結果、立上り入り隅が綺麗に仕上がります。
土地に対してしっかりたっぷり建物を配置するとどうしても外構工事の作業ができなくなってしまうため、木造部分の建込みまでに外構の塀や配管などを先行します。
基礎ではありませんが、駐車場の床も先行して打設します。コンクリートが割れてしまわないようにエキスパンションの目地を設置します。
狭小現場は物を置くスペースがないため、駐車場は最後まで資材置き場となってしまい引渡まで空くことがありません。結果最後まで土間打設工程が組めず、しっかりと養生期間も確保できずに引渡してしまい、クレームになることは少なくありません。ですので先行して仕上げて表面が傷つかないようにきちんと養生をします。
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以上〜基礎編〜でした。このあと〜建物編〜へと続きます。
2022年03月15日